英文校正

最新!ネイティブチェックの相場(2020年度版)をまとめてみた。

この記事を読むのに必要な時間は約 18 分です。

こんにちは。一條彰(詳しい経歴)です!

英語で書いた書類を大切な取引先相手に提出しなければならない。

そんな時、英語が母国語の方にネイティブチェックを依頼して書類を間違いがない様に仕上げるという作業をすることが良くあります。

特に最近は、アウトソーシングが盛んですので、社外の優秀な人材に外注して英語の書類を仕上げてもらうことは珍しくなくなりました

そこで質問ですが、

一條 彰
一條 彰
昨今のネイティブチェックの相場をご存じですか?

 

もちろん、この記事をご覧になっておられるからには、

  • 大体の料金を知ってるけれども最新の相場を確認しておきたいか
  • 初めてネイティブチェックを依頼するので相場の確認がしたいか

のどちらかの方だと思います。

 

僕は会社員時代に相場を知らずに発注して、

  • 目の玉が飛び出るほど高くて上司に何時間も怒られたり、
  • 高く発注して怒られたことを反省し安いサービスに発注したら全く使えないものが納品され、再度別の業者に発注せざるを得なくなり、また同じ上司に詰められた

という苦い経験があります。

英語でミスして怒られる

不景気で予算が限られているので出来る限り無駄なことにお金を払いたくないし損をしたくないけど、低品質のネイティブチェックで後々トラブルに巻き込まれたくないあなたの代わりに、私が最新版のネイティブチェックの相場について調べました。

この相場を知った上で価格交渉をすれば、あなたはボッタクられずに済みます

ビジネスで成功するには相手を知った上で交渉に挑むことが成功への鍵です。

ここで入手した情報を基に適正価格でネイティブチェックのアウトソーシングをなさってくださいね。

あなたのお役に立つことができれば本当に嬉しく思います。

一條がネイティブチェックの相場を確認した背景

実は弊社、最近になって、

オフィースIchijoのネイティブチェックの価格って相場を無視してるんじゃない?ちょっと高いよね〜

というご意見をいただき、気になって、2020年度のネイティブチェックの相場を調べたのがこの記事を書いたきっかけなんです。

そして、相場を調べているうちに、ネイティブチェックは会社毎に

  • サービス内容
  • 価格

が全く異なることが改めてわかりました。

一体どの様に異なるのか?簡単に説明しますね。

会社や校正者毎に異なるネイティブチェックのサービス内容

ネイティブチェックとは、別名、英文校正、英文校閲、英文添削またはプルーフリーディングとも言います。

英語が母国語で編集能力が高いプルーフリーダーが、元原稿を彼(彼女)の目から見て自然で違和感ないテキストに加筆修正する作業を指します。

作業内容は↓でくわしく解説しています。

英作文の添削でプロが必ず確認する7つのポイント大事な取引先に提出する書類の品質確認術を英作文の添削方法のプロが丁寧に解説します。英語が母国語のプルーフリーダーしか知らないチェック方法を惜しみなく共有させていただきます。...

そして、サービスの内容は大体以下の3段階に分かれます

ネイティブチェック ・サービス内容
  • レベル1. スペルと文法の間違いだけを指摘→ スペルと文法のミスだけの指摘なので仮に書類の趣旨と整合性が取れない文章があったり、言葉が間違っていても指摘されません

 

  • レベル2. スペルと文法の間違いの指摘に加えて、多少単語を入れ替えて、洗練された文章に修正→スペルと文法のミスに加えて、書類と整合性が取れない文面や言葉があれば加筆修正してもらえます。ただし、不要な情報を削除したり、足らない情報を補うことがないのでトラブルに発展するリスクは依然として残ります

 

  • レベル3. スペルと文法の間違いの指摘に加えて、多少単語を入れ替えて、洗練された文章に修正するのに加えて、要らない情報を削除し足らない情報を補うことで出版レベルの品質に修正する。→その道のプロが見ても納得の非の打ちどころのない品質の書類にしあがります

 

また、作業は、

  • 英語が母国語のプルーフリーダーだけで完結
  • 英語が母国語でない日本人だけで完結、
  • 英語が母国語のプルーフリーダーと日本人のチームで完結

する3通りのスタッフ編成で行われることが想定されます。

ネイティブチェック は日英母国語合同チームの方が良い

この中で、日本人のスタッフとコミュニケーションを取りながらクライアントの細かなニュアンスを確認し、その意図をネイティブスタッフが忠実に反映する日本人と英語が母国語のスタッフ混合チーム編成のものが最も品質が高い傾向があります。

それでは、国内外のネイティブチェックの企業を、サービス内容と価格帯の二点から確認してみたいと思います。

国内でネイティブチェック・サービスを提供している代表的な企業の価格早わかり表とそれぞれの特徴

国内でネイティブチェックのサービスを提供している代表的な企業は以下のとおりです。

括弧内は1ページ200ワードの価格です。1ページは日本語だと400文字相当の情報量です。

弊社:オフィース・Ichijo

価格: 対応できる分野なら何でも1ワード15円[3,300円(税込み)]

特徴:

  • 英語が母国語で英オックスフォード大学博士号保有で同大学教授監修
  • 英語が母国語のスタッフと日本人スタッフのチームによるダブルチェックで日本語の細やかな表現を英文で再現
  • 一般、ビジネス、ウェブライティング、自動車の、コピーライティングの分野に強い
  • プルーフリーダーは合格率0.3から0.5%の超難関テスト合格者のみ採用
  • 修正内容を日本語で徹底解説(先述のスケールでサービスレベル3に相当)
  • コピーライターによる加筆修正作業も同時に実施
  • 最小文字数の単位はなし。1ワードからでも対応可能。
  • 約1週間の納期で対応(急ぎの場合、別途特急料金が発生)
  • エクセル、ワード、PDF、テキストファイルに加えて動画のチェックも対応
  • 業務の流れは、見積もり依頼→回答(翌日)→正式発注→納品(約1週間の納品後、お客様との質疑応答を実施。必要なら修正物を最終納品)→お支払い

Brainwoods様

価格:英単語1ワードあたり10〜16円[2,000円から3,200円]

特徴:

  • 初回取引は20,000円からとハードルが高い
  • 品質レベル/サービスレベルともに不明
  • 日本人スタッフがチームに所属しているかも不明
  • 10ページ以内の英文のネイティブチェックの場合、原稿提出から、通常3~6営業日程度で納品。急ぎの場合、別途特急料金が発生することも。
  • 専門は学術論文なのかな? わかりにくい
  • 英語以外にも韓国語、中国語、フランス語、ロシア語など幅広く対応。

出展:https://www.brainwoods.com/nativecheck/price.html

 

 

JM Translations 様

価格:

  • 通常のネイティブ・チェック(3〜7日後納品)は1ワード3円[600円]
  • 48時間後納品は1ワード5円[1,000円]
  • 即日納品は1ワード10円[2,000円]

特徴:

  • 激安!
  • 論文・アカデミックライティング系に強い
  • 日英バイリンガルチームで構成される
  • 品質はFair
  • 修正点の説明がないので、それを知りたい人には物足りない(サービスレベル2に相当)。

出展:https://www.jmtranslationservice.com/proofreadingfees]

 

 

 

Spring Honyaku様

価格:1ワード10円[2,000円]からスタート。難易度・スピード対応により価格上昇。

特徴:

  • 韓国語、中国語、フランス語、その他言語対応可。
  • ネイティブチェックは1日6ページ、3日で23ページ対応可能。
  • 多岐にわたるさまざまな分野でサービスを提供されているが専門性が不明。
  • ミニマムチャージ4,000円から
  • 日本人スタッフ&英語ネイティブスタッフの混合チームによる対応。
  • 日本語による修正カ所の説明なし
  • 品質レベル・サービスレベルともに不明
  • 価格体系がわかりにくい

出展:http://sh-honyaku.jp/native_check.html

 

 

Enago様

価格:1ワード4.5円[900円]から25円[5,000円]と幅広い

特徴:

  • 幅広い分野で学術論文に対応(医薬・生物・物理・化学・工学・経済・人文社会)
  • スタッフは全員外国人(日本語がわからない)
  • アカデミックなライティング・論文に強いがビジネスや一般は片手間にやっているので不向き。
  • 博士号や修士号で学会に認められるために提出する論文の校正作業にオススメ。
  • 品質レベル・サービスレベルともに不明

出展:https://www.enago.jp/editing-service-pricing.htm

 

 

エディティジ様

価格:1ワード5円[1,000円]から25円[5,000円]と幅広い

特徴:

  • 学術論文の校正に強い
  • Enago様とサービス内容がかぶっている
  • アカデミックなライティング・論文に強いがビジネスや一般は片手間にやっているので不向き。
  • スタッフは全員外国人(日本語がわからない)
  • 博士号や修士号で学会に認められるために提出する論文の校正作業にオススメ。
  • 品質レベル・サービスレベルともに不明

出展: https://www.editage.jp/

 

 

ワードバイス様

価格:1ワード5円[1,000円]から13.5円[2,700円]と幅広い

特徴:

  • 学術論文の校正に強い
  • Enago様/エディテイジ様とサービス内容がかぶっている
  • アカデミックなライティング・論文に強いがビジネスや一般は片手間にやっているので不向き。
  • スタッフの国籍は不明
  • 博士号や修士号で学会に認められるために提出する論文の校正作業をリーズナブルな価格で受けたい方にオススメ。
  • 品質レベル・サービスレベルともに不明

出展:https://wordvice.jp/%E8%8B%B1%E8%AA%9E%E8%AB%96%E6%96%87%E6%A0%A1%E6%AD%A3/?gclid=CjwKCAjw2a32BRBXEiwAUcugiHSSE6SyOTQnpdpyolKYdS5jqdPbKU2o5fww0QwFaJv5VPUsFnhpzxoCbGIQAvD_BwE

 

 

 

ThinkScience様

価格:

  • 文法、スペル、句読点のチェックのみ1文字:1文字8円[1,600円]
  • 文法、スペル、句読点のチェックに言い回しの修正などの包括的なサービス:1文字12.5円(2,500円]
  • 文法、スペル、句読点のチェックに言い回しの修正などの包括的なサービス+解説:1文字12.5円(2,500円]

特徴:

  • イギリス人のオーナーによる運営
  • 包括的なサービスにて解説があってもなくても値段は一緒
  • 解説は英語で日本語での解説を求める方には物足りない
  • 日本人スタッフが所属しているかは不明
  • 得意分野は科学・医療関係や学会向け
  • 品質レベルはFair、サービスレベルはレベル2

出展:https://thinkscience.co.jp/ja/editing_english

 

会社ごとに特徴がありますね。

一般的にアカデミックな英文校正を専門になさっている業者さんが多いことがわかりました。

ここで一点だけご注意いただきたいのですが、アカデミックな文章の英文校正を専門になさっている業者さんは、文法や表現力の修正、編集力には優れていますが、学術的な分野以外のネイティブチェックは苦手す。

アカデミック専門業者はビジネス文書の校正が苦手

もしあなたが、学術的な分野以外でネイティブチェックを依頼される場合は、その分野に強い業者さんを探されることをオススメします。

 

また、提供しているサービスと価格設定に法則がある訳ではなく、会社毎に好き勝手に価格を設定をしている様に感じられました。

安いサービスなら1ページ200ワードで600円、高いのは5,000円でしたが、皆が同じサービスを提供しているわけではありません。

気になる業者さんがおられたら、必ず見積もり依頼をし、その上でサービス内容を確認され、納得いただいた上で発注されることをオススメします。

また、修正点の説明が必要ならば、その様なサービスを提供している業者さんに依頼されることをお勧めします(弊社の様に日本語でコメントを提供できる会社もありますので、そういったサービスをご利用いただくのも選択肢のひとつかと感じました。)

ネイティブチェック 発注前の確認事項

海外でネイティブチェック・サービスを提供している代表的な企業の価格早わかり表

海外でネイティブチェック・サービスを提供している代表的な企業3社について調べてみました。

海外のサービスを利用する場合、その会社の評判を事前に確認されることをオススメします。

ネイティブチェック 顧客満足度

日本でも最近は会社や商品の評判を書き込むサイトがあり、問い合わせをする前にその会社の評判を調べることが一般的になりつつあります(中にはやらせの評価もありますが)。

海外でもその傾向は同じで、Review + 会社 または サイト名で検索すると評判を確認できます。

 

Proof Reading Services様

価格:250ワードあたり

  • 一週間後納品:$5.99 (約660円)
  • 3日:$7,49 (約820円)
  • 2日:$8.49 (約920円)
  • 1日:$9.49 (約1,150円)
  • 12時間:$11.74 (約1,350円)
  • 6時間:$14.99 (約1,650円)
  • 3時間:$17.99 (約1,980円)

特徴:

  • そこそこ早い
  • シンプルなサービスに限定される(文法、つづり、単語の適性度、書式のチェックのみ。コメントや修正理由が必要な方には不向き)
  • 利用者の評判は上々(品質面で大丈夫そう)
  • 米国の会社
  • 英語、米国英語、カナダ英語、豪英語のネイティブチェックを提供
  • 英語でやりとりをしなければならない
  • ここで働く大半の人が待遇面で不満を持っているので外れに当たる可能性も否定できず。
  • 得意分野は学術とビジネス。

出展: https://www.proofreadingservices.com/

 

 

Scribbr様

価格:1ワードあたり

特徴:

  • 学術論文(含む入学願書)に特化したサービス
  • 学生が主要顧客なので設定価格が低め 200ワード$3.20(約350円)〜
  • 初期登録費用が必要($22.50→約2,500円と決して安くない)
  • スペルチェック・文法チェック・編集・構造・明瞭さと事細かに分かれた価格設定
  • 大学用と大学院用で異なる価格
  • Plagiarism(盗用)確認付き
  • Citation(引用)機能付き
  • 米国の会社
  • 英語でやりとりをしなければならない
  • 従業員の評判も会社に対する評判も高いので安心して依頼できそう。
  • 英語、米国英語、豪英語が選べる。
  • スペイン語、ドイツ語、フランス語も対応

出展: https://www.scribbr.com/proofreading-editing/

 

 

SCRIBENDI様

価格:1,000ワードでこの会社が対応できる分野ならなんでも

  • 一週間後納期で$30.00(約3,300円)
  • 24時間納期で$40.00(約4,400円)
  • 4時間後納期で$70.00(約7,700円)

 

特徴:

  • ESL用、学術用、学生用、個人用、ビジネス用、作家用と幅広いサービスを提供している。
  • カナダの会社
  • 従業員の評判も会社に対する評判も高いので安心して依頼できそう。
  • 中国にも支社がある規模が大きめの会社
  • 支払いはオンラインによるクレジットカードのみ対応
  • スペルチェック・文法のチェック・編集まで対応で上記の価格
  • 英語でやり取りすることが必要。

出展: https://www.scribendi.com/

 

海外だと大体200ワードで安いところだと3ドル(約330円)くらい(学術用に限定)からさまざまな分野でネイティブチェックが提供されているということがわかりました。

サービス内容は日本の業者さんとほぼ同じですが、(為替変動リスクがあるものの)価格が若干安いのが特徴ですね。

また、海外のサービスを利用する場合、英語でやり取りが完結し日本語が通じませんので、あまり英語でやりとりを行うのに自信がない方は国内の企業を利用される方が良いかも知れませんね。

一方で海外の大学に現在通っておられる英語力の持ち主の方なら、現地のサービスを利用されるのも一つの手だと思います。

同じタイムゾーンでリアルタイムで円滑にコミュニケーションをとることで素早く処理できると思いますから。

まとめ

今回の調査で、ネイティブチェックの相場は、だいたい1ワードあたり3円から25円くらいであることが判明しました。

ただしサービス内容は、価格と必ずしも連動していないので、必ず見積もり依頼の時に確認することがオススメです。

また、学術用の文書のネイティブチェックをおこなっている会社が多く、ビジネス用途でサービスを提供している会社はそれほど多くないことが判明しました。

もし、あなたがビジネス用途でのネイティブチェックを討される場合、経験と実績が豊富な業者を選ばれると良いでしょう。

サラリーマン時代、私は失敗を繰り返し上司に何度も叱られましたが、これをお読みいただくことで、

  • 後々トラブルに巻き込まれることを事前に回避
  • 業者からぼったくられたることの回避
  • 適正な価格で求めるサービスを見分けられる

様になっていただけると信じております。

あなたが理想のネイティブチェック業者さんを見つけられて安心して任せられるサービスを受けられることを祈っております

 

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