英文法をマスターする PR

英語の名詞の正しい使い方-英文ライティング力アップに効果絶大!

記事内に商品プロモーションを含む場合があります

この記事を読むのに必要な時間は約 20 分です。

こんにちは。 一條 彰(経歴)です。

当記事では英文の品質確認に必要不可欠な文法について解説することを目的に、名詞について解説いたします。

特に英語の名詞の

  • 概要
  • 分類とそれぞれの特徴
  • 使い方/文法上の役割

について抑えておきたい方は最後までこの記事をお読みくださいね。

あなたが求める情報が必ずこの記事から見つかります

英語の名詞とは? その概要を徹底解説!

英語の名詞は日本語と同様に、人、場所、物、事などをあらわし単独で文節を作ることができる品詞です。

をあらわす名詞には、John(ジョン-男の子の名前)やRebecca (レベッカ-女の子の名前)、そしてSmith(スミスさん-家族名)などの人名があります。

また、Chicago Cubs(米国の野球チーム)のような人の集合体も、人をあらわす名詞だと言えます。

場所をあらわす名詞の代表は、Bedroom(寝室)やGarage(ガレージ)のような家の中の位置を示す一般的な名称からTokyo(東京)やUSJ(ユニバーサル・スタジオ・ジャパン)のような特定の場所をあらわす固有名詞があります。

次にをあらわす名詞には、desk(机)やapple(りんご)のような形のあるモノからair(空気)やFire(火)のような形のないモノがあります。

最後にをあらわす名詞には、language(言語)のような概念や、temperature(温度)のような現象、donation(寄付)のような行為、そして、anxiety(不安)のような抽象的なものがあります。

名詞は英語の文章に必ず一度は登場するとても重要な役割を果たす品詞です。

例えば、次の英文には10個の単語が含まれていますが、そのうち名詞は2個(省略されてるのを含めると3個)含まれています。

  • (1) Eating red (meats) or processed meats won’t necessarily harm your health. (赤肉や加工肉を食べることが必ずしも健康を害する訳ではありません。)
文中の名詞の役割

主語:red(meats)/processed meats (赤肉や加工肉)

述語(目的語):your health (健康)

また、下の文には4つ名詞が含まれていますが、上の文章と同じで、文中では主語や述語(目的語)の役割を果たすことが一般的です

  • (2) Ready frozen meats including poultry should be placed in the freezer in its original wrapping. (鶏肉を含む冷凍加工肉は、包装されたまま冷凍庫に入れてください。
文中の名詞の役割

主語:Ready frozen meats (鶏肉を含む冷凍加工肉)

述語(目的語):freezer (冷凍庫)/wrapping(包装材)

 

このような特徴を持つ英語の名詞を日本語の名詞のように分類する(普通名詞、固有名詞、数詞、形式名詞、代名詞)とどうなるのでしょう?

次の章では、英語の名詞の分類とそれぞれの特徴について解説いたします。

英語の名詞5つの分類とそれぞれの特徴

英語の名詞は大きく分けて可算名詞(1つ、2つ、3つと数えることができるものの名詞)と不可算名詞(数えられないものの名詞)の2種類に分かれます。

そして可算名詞は普通名詞と集合名詞の2種類に分かれ、また、不可算名詞は物質名詞、抽象名詞と固有名詞の3種類に分類されます。

これを図に表すと↓になります。

可算名詞ー数えることができるものの名詞
普通名詞 (Common nouns)
集合名詞 (Collective nouns)
不可算名詞ー数えることができないものの
名詞
物質名詞 (Material nouns)
抽象名詞 (Abstract nouns)
固有名詞 (Proper nouns)

以下、それぞれの特徴を説明します。

(1)普通名詞 – Common nouns

普通名詞 (Common nouns)とは、犬、自動車、川、スポーツ、男性など同じ属性のものの総称をあらわす品詞です。

例えば、自動車(car)で説明しますと、

There is a car in the parking lot(自動車が駐車場に停まっている).

となります。

世の中にはフェラーリ(スポーツカー)、メルセデスベンツ(乗用車)、VWバス(バス)、Ram Truck(トラック)など様々な種類の自動車が存在しますが、carという名詞はそれら全てをひとまとめにした自動車と呼ばれる乗り物全てを指すのです。

また、普通名詞は可算名詞で、

  • 単数形は前にaかan(もしくはthe)がつく
  • 複数形であれば語尾に-sか-esをつける(例外もあります)
  • 特定される名詞の場合、単数でも複数でもtheを使う(the以外にtheseやthoseなどが使われる場合もある)

ことがルールとなっております。

例えば、たくさんのチョコレートが入った箱があり あなたがそのうちの何個かのチョコレートを欲しい場合、以下のような4つの文章を書くことが可能です。

①どれでも良いけどチョコレートをひとかけら欲しい場合: May I have a piece of chocolate?    

②特定のチョコレートをひとかけら欲しい場合:May I have the piece of chocolate?

③どれでも良いけどチョコレートを何個か欲しい場合:May I have some pieces of chocolate ?

④特定のチョコレートを2個欲しい場合:May I have these two pieces of chocolate?

名詞に使う冠詞は大きく以下4つの用途に分かれます。 覚えておきましょう。

  • 単数で対象となる名詞が不特定の場合: 名詞の前にaかanがつく
  • 単数で対象となる名詞が特定される場合:名詞の前にtheがつく
  • 複数で対象となる名詞が不特定の場合:名詞の前に some/anyがついた上(つかない場合もあります)で名詞の語尾にs/esがつく
  • 複数で対象となる名詞が特定される場合:名詞の前に some/anyがついた上(つかない場合もありますし、theが使われる場合もあります)で名詞の語尾にs/esがつく名詞の前にtheがつく

※冠詞:a/an/the/some/any/these/thoseについてはルールが複雑ですので冠詞の記事で詳しく解説しております。

固有名詞を除いた名詞を「普通名詞」と分類する場合がありますが、ここでは同じ種類の人や物の名称をあらわす「(狭義の)普通名詞」として紹介しています。

(2)集合名詞 – Collective nouns

集合名詞 (Collective nouns)とは、人や物の集まりを表す名前です。

例えば、

The Japanese like to travel in groups.

だと、The Japanese (日本人)とGroups(団体)が集合名詞になります。

他にも、

  • Herd – 草食動物の群れ(鯨は草食動物では無いけれども例外的に含まれる)
  • Pack – 肉食動物の群れ(馬、ロバ、ラバなどの家畜で荷を運ぶ草食動物も例外的に含まれる)
  • Flock – 鳥の群れ
  • Swarm – 昆虫の群れ
  • Shoal – 魚の群れ
  • Crowd – 人の団体
  • Staff – 従業員
  • Choir – コーラスグループ
  • Orchestra – オーケストラ(楽団)
  • Panel – 専門家集団

と言ったものがあります。

集合名詞はそれが単数なのか複数なのかで迷い、主語に対して間違った活用の動詞を使ってしまいやすい(subject-verb disagreement)という文法上の特徴があります

例えば、

× The orchestra are playing music.

○ The orchestra is playing a pretty tune.

です。

大抵の場合、集合名詞は単数形だと覚えておくと良いですが、国や単語によっては例外があるので注意が必要です。

例えば、family(家族)だと、

アメリカ英語:His family has always supported him.

イギリス英語:My family have always supported me.

のようにアメリカ英語では、家族全体をまとめて1つの単位と見なす為、単数扱いになりますが、イギリス英語では、家族は複数の人の集まりと見なす為、複数扱いになるのが一般的です。

ただし、これにも例外があり、アメリカ英語でも家族一人ひとりを意識する場合は、複数扱いで書く時もあります

例. My family (including father, mother, older brother and younger sister) are elementary school teachers.

では、どのようにすれば集合名詞が主語の時に正しい動詞を使えるようになるのでしょうか?

答:「全体をひとつのまとまりと考える場合は単数扱い、個々の構成に焦点が当たれば複数扱い」という基本ルールで判断すると良いでしょう。

(3)物質名詞 – Material nouns

物質名詞 (Material nouns)とは、目で確認することはできるけれども一定の形を持たなかったり区切りのない物体の名称をあらわします。

例えば、

There is no hot water. (お湯がない)

There’s no oxygen on the moon. (月には酸素がない)

Wood is a poor conductor of heat. (木は熱伝導率が低い)

Mr. Smith earns a lot of money. (スミス氏は大金を稼ぐ)

のように液体、気体、材料などの物質やお金のような事象があらわされる品詞です。

他にも、

  • Butter(バター)
  • Iron(鉄)
  • Milk(牛乳)
  • Sugar(砂糖)

と言った物質がありますが、これらは目に見えていても形がなく、1つ、2つのように数えられないのが特徴です。

物質名詞は数えることができないので不可算名詞です。

(4)抽象名詞 – Abstract nouns

抽象名詞 (Abstract nouns)とは形をもたないもので、動作、状態、感情や概念をあらわす名詞です。

例えば、Reciprocation (往復運動)のような動作は抽象名詞です。運動は目に見えてもそれ自体は物理的な形を持たないため 抽象名詞となるのです。

Beauty (美しさ)のような状態も抽象名詞です。状態は運動と同様に目に見えてもそれ自体は物理的な形を持たないため 抽象名詞となります。

Anger(怒り)のような感情も抽象名詞ですね。 これも動作や状態と同じ理由で抽象名詞となります。

Culture(文化)のような概念も抽象名詞です。 文化って哲学・芸術・科学・宗教などの精神的活動や人間の生活様式全体を総じてあらわす言葉なのですが、物理的に存在するものではないものの集合体で代表的な抽象名詞と言っても過言ではありません。

また、一般的には、抽象名詞は数えることができないので、a/anなどの冠詞や数えられる名詞につけるSome やLittleなどを頭につけることはありません。

ただ、例外的に冠詞をつけたり、可算名詞に使うmuchやlittle、someなどを使うことがあるので注意が必要です。

例.

I feel a pain here.

訳文:ここに痛みを感じます。

(これは、痛む局部を指すのでaがつきます。

また、painはlabor pains[陣痛]、period pains[生理痛]のように症状をあらわす場合に複数で書くこともあるので覚えておきましょう。)

He is admired for the elegance of his writing.

訳文:彼は上品な執筆力が高く評価されている。

(この場合、ピンポイントで”の執筆力”についてふれているのでtheがつきます。

特定のものに対してはtheがつくのは文法上の決まりです。

あと、このように抽象名詞にtheがつくときは他の名詞を説明するために使われ、後に”of + 名詞”が書かれることも覚えておくと良いでしょう。)

He has so much money that he couldn’t even use it all.

訳文:彼は使いきれないほどたくさんのお金を持っている。

Maybe a little time to yourself is a good idea.

訳文:ちょっとした自分の時間を持つのもいいかもしれませんね

I have some experience with his.

訳文:私は多少、彼と同じ経験をしています。

また、一部の抽象名詞は複数形で書くものもあるので注意しましょう。

I’ve had some financial difficulties in the past.

私は過去に財政難を経験したことがあります。

(単数と複数形で言葉の意味が変わる抽象名詞が中にはあります。例えば、difficultyがそうです。

Difficulty – 難しさ  vs. Difficulties – 困難な状態、問題

他にも、

Grocery – 食料品店 vs. Groceries – 食料

Damage – 損傷 vs. Damages – 賠償金

Custom – 慣習 vs. Customs – 関税

のように単数と複数形では言葉の意味が変わる抽象名詞があります。 覚えておきましょう)

抽象名詞の反対語に具体名詞 (Concrete nouns)という分類がありますが、これは本項で説明している英語の名詞の5分類で抽象名詞以外のもの全てが対象となります。

具体名詞とは人間が持つ五感の視覚、嗅覚、聴覚、味覚、触覚のいずれかを介して感じられるものがそれです。

可算/不可算で名詞を分類する際、抽象名詞と同列で具体名詞を解説すると本項がさらに複雑になりますので説明を割愛しております。

(5)固有名詞

固有名詞とは、人や物、場所につく個々の名称をあらわします。

同じ属性の他のものと区別してそのものだけの名前を表すときに用います。

例えば、

Mr. John Smith bought a pair of pants. (ジョン・スミスさんはズボンを買った。)

Mt. Fuji is the highest mountain in Japan. (富士山は日本で一番高い山です。)

と言った具合に、人なら誰、山ならどの山、国ならどの国かがピンポイントであらわされる品詞がこれです。

固有名詞は大文字で書き始めるのが特徴で、また、原則aやanの冠詞を用いることがありません

さらに、固有名詞は一般的に単数形であらわしますが、中には

  • 山脈(Himalayas-ヒマラヤ山脈)
  • 島々のグループ(Hebrides-へブリディーズ諸島)
  • 特定の人々のグループ(the Kennedys-ケネディ一族)

のように複数で書くものもあります。 覚えておきましょう。

英語の名詞の使い方

英語の名詞は以下の8つの使い方があります。

  1. 主語
  2. 目的語
  3. 補語
  4. 呼びかけ(独立語)
  5. 間投詞
  6. 接続詞的用法
  7. 形容詞的用法
  8. 副詞的用法

ひとつずつ見て見ましょう

(1)主語

Tom failed the test. (トムは試験に落ちた)

文章は主語と述語のセットで初めて成立しますが、それは日本語でも英語でも同じです。

(ただし、日本語の文章は主語無しで成立しますが、英文には必ず主語がなければ成立しません。)

(2)目的語

Ichiro hit a home run. (イチローがホームランを打った)

目的語は動詞の目的となる役割を担います。

他にも、They have run out of ideas. (彼らは方策が尽きた)

のように前置詞(of)の目的語として使われることもあります。

(3)補語

We call Babe Ruth a baseball legend. (我々はベーブ・ルースを伝説の野球選手と呼ぶ)

補語とは、主語や動詞、目的語だけでは文章の意味が不明瞭な時に、追加で情報を補うために使われる語です。

この場合、ベーブ・ルースを”呼ぶ(述語)”言葉に伝説の野球選手という名詞(補語)が使われています。

(4)呼びかけ(独立語)

Referee, please check the roster! (審判、選手名簿の確認をお願いします!)

この例文では、「審判!」と呼びかけているのですが、このように名詞は呼びかけにも使われます。

さて、ここまでは英語も日本語の名詞も同じように使われることを説明してまいりましたが、英語の名詞はさらに以下4つの使い方があるので注意が必要です。

(5)間投詞

Oh, boy! (「ええ?」 とか「うっそー?」と言った驚きや感動を表現する言葉)

間投詞とは感嘆詞、感動詞とも呼ばれる言葉で、話し手が、驚き、喜び、悲しみなどの感情を直接表現するときに用いられます。

日本語の「あっ」「やれやれ」「ちきしょー」なんかがそれに当たります。

一般的に会話で”Oh my god”、”Jesus”、”Sh*t”は良く使われますが、これらは下品な言葉で聞いた英語の母国語の人間を不快にさせるので使用を避ける方が良いでしょう。

どうしてもこれらの言葉が口から出そうになれば、

Oh my god → Oh my

Jesus → Geez

Sh*t → Shoot

のように違う言葉に置き換えて使うと良いでしょう。

(6)接続詞的用法

Each time the product changes, the machines have to be retooled.  (毎回製品が変わるたびに、機械の調整が必要です。)

一部の名詞は接続詞のように使用できます。

Each time(毎回)が接続詞的に用いられています。

(7)形容詞的用法

There is a baseball stadium nearby my house. (私の家の近くには野球場があります。)

baseball stadiumのように名詞が別の名詞の前に置かれることで、形容詞のように名詞を修飾する関係になることがあります。

これを名詞の形容詞的用法と言います。

(8)副詞的用法

She brushes her teeth everyday.

(彼女は毎日歯を磨きます。)

時間、距離、程度、方法などをあらわす名詞は、副詞のような使われ方をすることがあります。

これを名詞の副詞的用法と言います。

このように英語の名詞には8通りの使い方があります。

よく覚えておきましょう。

英語の名詞 – まとめ

英語の名詞について解説させていただきました。

英語の名詞は、日本語と同様に、人、場所、物、事などをあらわし単独で文節を作ることができること

そして英語の名詞は大きくは可算名詞(1つ、2つ、3つと数えることができるものの名詞)と不可算名詞(数えられないものの名詞)の2種類に分かれ、

可算名詞は普通名詞と集合名詞の2種類に分かれ、また、不可算名詞は物質名詞、抽象名詞と固有名詞の3種類に分類されるということでしたね?

そして、使い方は、

  1. 主語
  2. 目的語
  3. 補語
  4. 呼びかけ(独立語)
  5. 間投詞
  6. 接続詞的用法
  7. 形容詞的用法
  8. 副詞的用法

の8つがありましたね?

わからないことがあれば、このページをブックマークして何度も学習するようにしましょう。

そして、文法で自信が持てない場合↓の記事に書かれているようなチェックツールで確認する癖をつけましょうね。

【メルマガ】無料で学べる英語プレゼン技術!

この記事を読むのに必要な時間は約 1 分です。

無料!知らなきゃ損する英語プレゼン技術!

ブログではお伝えできないマル秘プレゼン上達テクニックを学習していただけます。

詳しくは→ から

error: Content is protected !!