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こんにちは 一條 彰(経歴)です。
英語で文章を書く機会は、(学生から社会人まで)多くの日本人の間で増加の傾向にあり、年々人々のライティングレベルが高まりつつあります。
内容次第では、(最悪)学生さんだと落第することがあれば、社会人なら仕事を失ったり、昇進ができなくなることもあるので、多くの人がこれまで以上に英語の作文力に力を入れる様になってきているのです。
近年は、ITの普及とグローバル化の影響で(そしてコロナ禍による不景気で)仕事の奪い合いが世界中で激しくなってまいりました。
この様な生存競争が厳しくなる中、より多くの人から評価されるためには、英語での作文力を高めることが大切です。
英語での作文力を高めるには、文法や語彙力を鍛えることも欠かせませんが、誤った箇所を漏れなく発見し適切に修正する添削力も必要不可欠です。
ここでは、
- 英語の文章の添削力が劇的にあがる7つのテクニック
- 自分で添削する時に困った時に頼めるサービス
- 英文の添削の相談先を探す方法
を特に解説しています。
必ずあなたが求める解決策がこの記事から見つかりますのでぜひ最後までお読みくださいね。
米国の大学で教える英語の文章を添削する7つの方法
米国の大学では課題で定期的に論文やエッセーを提出することが必要です。
従って、優秀な成績をおさめるには、英語で文章を上手く書く能力が求められます。
米国では、小学校から大学まで、授業で作文の時間が占める割合が多いのですが、中には、さらに文章が劇的に改善する添削方法を講義で教えている学校もあるのです。
今から説明するのはフロリダ州にあるセント・ピーターズバーグ大学で実際に教えられている英語の文章の添削時に役立つ7つの方法です。
プロが用いる添削の技術でもありますので、是非参考になさってくださいね。
1. 一度書いてから時間を置いて見直す
一度時間をおいて見直すと、気分がリフレッシュされることで、完成直後よりも修正が必要な場所が簡単に見つかります。
その為には、時間に余裕を持って早く書き上げる様に心がけましょう。
2.異なる視点で複数回見直す
異なる視点で観察するとこれまでに見えてこなかったものが見えてきます。
英語の文章を添削する時、少なくとも5つの異なる視点で複数回確認することが推奨されています。
(1)文章の体裁を確認
- 文章に必要な要素が含まれているか?(最低、名詞と動詞が必要。文章を完結させるのに必要な要素が漏れていないか?確認します。)
- 一つの文章に2つ以上のアイデアが接続詞無しで書かれていないか?(Run-on sentenceと言います。)
英文には必ず名詞と動詞が含まれていなければならないというルールがありますが、動詞が抜けているものが散見されるので(特に日本人が書いた英文には多い)その確認を行います。
そして、Run-on sentenceとは、
I love to write papers I would write one every day if I had the time.
の様な歯切れの悪い文章を指します。
この場合、
I love to write papers. と I would write one every day if I had the time.
の様に二つの文章に分解することもできますし、
I love to writer papers and I would write one every day if I had the time.
の様に間に接続詞を入れて不完全な文章を完成させることもできます。
(2)動詞が正しく使われているか?
動詞が正しく使われているかで確認するのは以下の2要素です。
①最適な動詞の時制(現在形、過去形、現在完了形など)が使われているか?
②一貫して同じ時世が同じ文節(パラグラフ)内で使われているか?
日本人の文章でよく見かけるのが、現在形、過去形、未来形、現在完了形が混同して使われるケースです。
前後の文面から最適な形態を選択し、同じ形態で統一します。
(3)代名詞が正しく使われているか?
①代名詞が指すモノや人は明確か?
時々、名詞がたくさん出てくることから、代名詞が何を指すかわからない文章が散見されます。
名詞が多い場合は、あえて代名詞を使わずに名詞を使い続けるというのも一つの手です。
②文法が守られているか?
英語には名詞のすぐ後に書かれた代名詞が直前の名詞をあらわすというルールがありますが、日本人が書いた文章では、文法が守られずに異なる名詞を指している事例も良く見かけます。
文法が守られているか?確認してみましょう。
③正しい格で書かれているか?
正しい代名詞が使われているか否かは↓の通りに代名詞が使われているかを確認し修正する作業を指します。
(4)混同されやすい単語が正しく使われているか?
混同されやすい単語とは、例えば、
- their
- there
- they’re.
の3つです。
また、似た様な綴りと意味のEffectとAffectを取り違えたり、綴りが異なるFartherとFurtherを書き間違えたりすることも良くあります。
これらの用語を、英語ではcommonly misused wordsと言いますが、この様な言葉で間違いが無いかを確認するのがこの作業です。
(5)コンマ・ピリオドは有効的に使われている?
コンマ・ピリオドは、読者に情報を正しく理解して貰うために文章を切ったり、区切ってメリハリ をつけるために使用されます。
自作の文章を読んで、分かりにくいかな?と思われましたら、表現や言葉を変えてみるのが一般的な対策ですが、コンマ・ピリオドを有効的に活用することで読者の理解度を高められないか?という視点で添削するのも悪くありません。
3.声に出して読む
声に出して読むと、つっかえる箇所や目が文章を読み込まずに飛ばしてしまう箇所がでてきます。
そういう箇所は修正が必要です。
4.定規や本で隠しながら読む
文章が長くて圧倒されたりしたら、この方法を用いて精神的な負担を取り去り、添削に集中できる様にします。
5.間違えやすいものをマーキングする
これは自分が間違いやすいものをあらかじめ抜粋して確認するのが目的です。
例えば、Run-on sentenceを書く傾向があれば、あえて文章のピリオドを全てマーキングする。
また、同様に動詞や代名詞で間違う傾向があれば、同じ様に全ての動詞や代名詞にマークをつけてチェックしてみましょう。
これで、ミスがあれば簡単に判明します。
6. 下から読む
パラグラフは前に書いた文章を補足する作業を繰り返し、最後に結論を書くのが一般的です。
その様になっているかを確認するため、パラグラフの最後の文章から読み上に読み上げて確認することを勧めています。
パラグラフが長すぎて、書いているうちに内容にズレが発生することが英語が母国語の人でも良くあるので、この方法は多くの人々に推奨されています。
7.他の人に読んでもらう
他の人に読んでもらうとあなたと異なる視点で見て貰うことになりますので、比較的容易に修正箇所を指摘してもらえます。
ここで紹介した方法は自力で英文の添削を行う方法(7を除いて)です。
日本人が書いた英語の文章は、誤った文法と単語が使用されているケースが多いのですが、自力で修正することは困難なことがほとんどです。
添削アプリを使うか、英語が母国語の人に加筆修正して貰わないと完全な英文に仕上げるのは難しいのが実態です。
そこで英文を添削するサービスを何点か紹介することで、お役に立てればと考えました。
参考になさってくださいね。
大切な英語の文章なら添削のプロに相談するのも良い
あなたがもし、添削で悩んでおられたら、プロに相談してみるのも一つの手です。
英語で添削をするには、まず7つのチェックポイントをおさえておくことが必要です。
↓7つのチェックポイントの詳細
この7つのチェックポイントをしっかりとおさえて添削することは訓練を受けた英語が母国語の人間でないと簡単ではありません。
また、英語が母国語の人間だけでは日本語の微妙なニュアンスを正確に理解し文章に反映することは困難です。
そのため、日本語が母国語の人間がアシストし、チームを組んで添削をする方がより高品質な成果につながります。
もし、高品質な文章に仕上げたいとお考えでしたら↓のページから弊社のサービス案内をご確認ください。
お力になれるかも知れません。
無料アプリで英語の文章を添削するのもあり
英語の文章添削無料アプリの代表的なものでGrammarlyがあります。
GrammarlyはAI(人工知能)と自然処理言語を用いた英文添削アプリケーションで、ウクライナのエンジニアによって開発され、現在はアメリカに本社機能を移し、全世界中にサービス展開しています。
比較的身近な英語のテキストで添削をしてもらうのに最適で、
- 文法
- スペル(綴り)
- 句読点
- 単語の選択
- 簡単な表現
について誤っている可能性がある箇所を指摘してくれて、標準的な英語の文法のルールに沿って修正案を瞬時に提案してくれます。
- ウェブエディタ
- デスクトップエディタ
- Google Chromeの拡張機能
- Safariの拡張機能
- Firefoxの拡張機能
- Edge の拡張機能
- iOSのアプリ
- Android のアプリ
で使用することができます。
操作が簡単で、基本的な文法のミス150個とスペリング・エラーを指摘してもらえるという太っ腹なサービスなのですが、
- 最終的にミスを判断するのは人間(利用者)であるということ、
- AIによる修正案の提示ということで間違った提案がされることもあること
- 文章がドキュメントの流れと正反対のことが書かれてあっても指摘してもらえない
・・・といった理由から、そもそも英語が母国語でない日本人がこのアプリを使って、完全にご自身で書かれた英文を添削されるのは簡単ではありません。
でも、簡単な文法のエラーや綴りのミスなどを自分の勉強のためとか日記に使うといったプライベートの利用に使われるのなら悪く無い選択肢です。
日々の勉強や簡単な英語の文章の添削には基本的なサービスを提供するこれら2つがオススメ!
出来る限りコストを抑えて中長期間英語を学習して基礎的なライティング能力を高めたい方、外国人の知り合いにメールを送りたいけれども、それほどお金をかけたく無い方にオススメです。
これらのサービスにはメリットとデメリットが共に存在しますので、よくお考えになられてからサービスを受けられる様になさってくださいね。
(1)フルーツフルイングリッシュ
フルーツフルイングリッシュはビジネスメールや日記を含めて様々な分野の英文の添削を依頼することができるサービスです。
また、フルーツフルイングリッシュが用意した英訳課題や作文用のテーマで作文力を磨くことも可能です。
サービスの特徴:
- 添削は通常3日以内に行われて返却されます。
- チケット制-40枚21,600円(税込)から購入
- チケットは1枚540円(税込)で有効期限は無し
- 600文字分(110単語前後)を「添削」してほしい場合はチケット1枚、「添削+解説」を依頼する場合は2枚消化
- 担当講師は英語ネイティブ講師もしくは日本人講師。
長所:
- 言語学を専攻した人や企業研修を行っている人など語学のプロが揃っている
- 有料で特定の講師を指名することも可能
- 勉強の場合、モチベーションを高める工夫が満載
短所:
- コースの選択肢が多く、利用者毎にどのコースが最適かわかりにくい(2020年6月19日コメント→今後取材調査して明確にする予定にしております。)
気になった方は、体験用としてチケットが2枚無料でもらえますので、まずはそれを使ってどういったサービスが期待できるか?試してみましょう。
(2)アイディー
アイディーは、世界中の翻訳家や通訳などの英語専門家らによる英文の添削を受けられるオンラインサービスです
登録メンバー数は2万人以上、添削実績は170,000件を超えており、英文のライティング力を磨きたいという方には大変おすすめできるサービスです。
アプリを使って英作文の学習ができます。
サービスの特徴:
- 添削は通常3日以内に行われて返却されます。
- チケット制-40枚21,600円(税込)から購入
- チケットは1枚540円(税込)で有効期限は無し
- 600文字分(110単語前後)を「添削」してほしい場合はチケット1枚、「添削+解説」を依頼する場合は2枚消化
- 担当講師は英語ネイティブ講師もしくは日本人講師。
長所:
- 時差を利用して、世界中の英語の専門家から24時間いつでも英文の添削指導を受けられる。
- 1回166円~という業界最安値水準の価格で受けることができる、とにかく安いのが売り。
- ユーザーの履歴がデータベース化され、ユーザーごとのライティングの弱点や特徴を把握できる独自のシステムが用意されています
短所:
と言う意見をネット上で見つけました。
一方で↓の様な先生がポジティブでコミュニケーションがとれて素晴らしいと前向きなコメントもありますし、人それぞれ受け止め方が違うのでしょうね、
アイディーで553単語入稿し、添削を確認し、ノートを作りました。
入稿した単語数合計は8865単語になりました。
講師の方から読むのを楽しんだといってもらえて嬉しかったです。
— Junichi_英語学習 (@ssd57979221) June 19, 2020
↓価格はこんな感じ。あと、チケット性の定期券購入という制度もあります。
それだと一番安いのが、1日1回50単語で166円。 ただし、制限条件がありますので、詳しくはHPをご確認ください。
出展:https://idiy.biz/prices/
8月31日まで無料メンバー登録をすると、100ポイント(1,200円相当)がプレゼントされるので試しに使ってみても良いでしょう。
まとめ
グローバル競争の激化でこれまで以上に高品質の英文を書くことが必要な昨今、添削力を高めることが必要不可欠です。
アメリカの大学で教える7つの添削力を高める方法を活用すれば、英文の添削力が飛躍しますが、正確に添削するには更に7つのチェックポイントをおさえてこなれた英文に編集できる高いスキルが求められます。
勉強や仲間内で使用する英文ならば、無料アプリや格安添削サービスで添削を依頼するのもありですが、ビジネスや就職活動・入試用エッセイなど利害に絡む英文の場合、英語が母国語の校正者と日本語の微妙なニュアンスがわかる日本人スタッフのチームが運営するプロの添削サービスを利用してみるのも悪くない選択肢です。
英文を添削する際は、その目的と利害の深刻度によって自分でやるかプロに頼むかを判断されると良いでしょう。
この記事を読むのに必要な時間は約 1 分です。
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