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こんにちは。 一條 彰(経歴)です。
英文で書類を作成するのは日本語で書くよりも手間と時間がかかりますよね?
そして、作成の過程で多くの方が確認されるのが、
- 文法が間違っていないか?
- 綴りは合っているか?
- 誤字・脱字はないか?
ですが、
- 自分が意図するメッセージが正確に伝わる様に書かれているか?
- 適切な言葉と表現を使っているか?
- 失礼な内容になっていないか?
も同じくらい大切なはずです。
読者が違和感を覚えたり、憤りを感じる書類を送ってしまったら折角の努力が水の泡となってしまいますからね。
大切なのは読者が心地よくあなたのメッセージを受け取ってくれることです。
でも、ほとんどの方が
- 自分が意図するメッセージが正確に伝わる様に書かれているか?
- 適切な言葉と表現を使っているか?
- 失礼な内容になっていないか?
については確認していない(またはできていない)のが実態です。
これらの確認を怠ると苦労して書いた英語の書類が無駄になるばかりか実害が発生します。
ですから、事前に大切な英語の書類を発信する前に品質確認を行うことが本当に大切なのです。
この記事では、そういった英文の品質確認をおこなうのに役立つWeb上で人気の無料英文チェックサイト6つを徹底検証させていただきました。
実際にこれらを使ってみてそれぞれの機能・特徴も解説させていただきます。
この記事を読み終えると
- どの無料チェックサイトを使えば良いか?
- 精度はどの程度か?
- 無料チェックで修正することができない場合はどうすれば良いか?
が、明確になりますので、英語の書類の品質確認にぜひお役立てください。
あなたが求める情報がこの記事から必ず見つかりますので是非最後までお読みになってくださいね。
英文チェックサイトとは?
英文チェックサイトとは、あなたが書いた英文をコピー・ペーストしボタンを押すだけで瞬間的に校正をしてくれるとても便利なサイトです。
特に
- 文章の構造
- スペリング(綴り)
- 冠詞(a、an、the)
- 誤った言葉の選択
- カンマやコロン、セミコロンなどの句読点
などの間違えを瞬時に検出し適切な修正案を提示してくれることで大変重宝されています。
これらのサイトは英語を使用する日本人ビジネスマンが利用するケースが増えておりますが、英米豪加などの英語が母国語の方々も日常的に利用しています。
有料・無料のものがありますが、ここでは無料のサイトに限定して特徴をまとめてみました。
人気の無料英文チェック6サイトとそれぞれの特徴
人気の無料英文チェック6サイトとそれぞれの特徴をまとめてみました。
https://grammarly.go2cloud.org/aff_c?offer_id=3&aff_id=58682
URL | https://www.grammarly.com/ |
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特徴 | 世界中で最も人気が高い無料英文チェックサービス |
使い方 | 原文をコピー・ペースト若しくはアップロードし、テキスト内で修正を指摘された箇所を利用者の判断で個々に手直しするスタイル |
プラットフォーム | Chrome・Safari・Firefox・Edge のブラウザの拡張機能、iOS・Android のアプリ、PC/MACにダウンロードして用いるデスクトップエディター |
- 文法・スペル・句読点・単語選択・表現に関して、間違っている可能性があるものを、標準的な規範文法に則って自動的に検出する、
- アルゴリズムによって、テキスト内において問題があるかも知れない箇所にフラグを立てて、文法・スペル・言い回し・表現スタイル・句読点・盗用それぞれの観点から、文脈に沿った修正内容を提案する
- 文章添削機能で作者の強み・弱み・改善点が明確化し
- 有料版になると文章を読みやすくするための単語置き換えや書き方の提案がなされ、利用者の文章力が向上する
ことができるのが特徴です。
SpellCheckPlus は英語が第二言語の学生向けに作られたオンライン上で文法とスペルをチェックする機能です。
URL | https://spellcheckplus.com/ |
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特徴 | ESLの教師が生徒に作文を教えるために開発されたツール。教えやすさを重視した設計となっています。 |
使い方 | 原文をコピーし・ペーストし、修正箇所を個々に手直しするスタイル |
プラットフォーム | ウェブブラウザ上 |
スペルチェックプラスは、
- 有料・無料版が存在、
- 無料版だと単純な文法やスペルエラーのチェックしかできない、
- 無料版だと1度に2,000文字(単語ではなく文字)しか確認できない
- 有料版のスペルチェックプラスプロになるとより細かく丁寧なチェックと文法の演習問題機能を利用できる様になりライティング力が飛躍しやすくなる
といった特徴をもっています。
URL | https://www.reverso.net/spell-checker/english-spelling-grammar/ |
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特徴 | 文字数が600と非常に少ないので注意が必要。 |
使い方 | 直接打ち込むか、コピー・ペーストして修正箇所を個々に手直しする |
プラットフォーム | ウェブブラウザ上 |
レベルソの特徴は、
- スピーディに正確に誤っている可能性がある箇所を指摘し、複数の修正案を提示。提示された修正案から最適なものを利用者が選択して修正するという半自動校正ツール
- ブラウザ上で修正案が提示される為、容量の問題で完全に修正するのは困難
- 修正案に戸惑った場合、オンライン上で質疑応答に応じでもらうことも可能
- フランス語と英語の両方で添削してもらうことが可能
- 校正ツールの簡易版としてスマホなどで利用するには問題ありませんが、本格的な書類の添削には他社サービスのGingerの利用をサイト上で推奨されている
といったものです。
文法・スペルチェッカー、翻訳、辞書、類語検索、お気に入り登録、復習、役立つ英語フレーズの紹介、辞書と言った8つの機能を保有しています。
URL | http://www.getginger.jp/ |
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特徴 | 英文のチェック以外に勉強に役立つ機能が多数搭載れています(一部有料) |
使い方 | 原文をコピー・ペーストしてチェックボタンを押すことで確認できます。 |
プラットフォーム | Office(Word)対応のイントール型ソフト、ブラウザ上での利用、Chrome/Safariの拡張機能、iOS/Androidアプリ |
Gingerの特徴は、
- Write(文法・スペルチェッカー)以外に、Translate(翻訳)、Define(辞書)、Synonym(類語)の文章を作成する上で便利な検索機能がついている
- Favorites(お気に入り)、Personal Trainer(復習)、Phrase of the day(今日の英語)、Personal Dictionary(マイ辞書)といった機能もついており英語の学習にも使えます。
- テキストをサイト内に保存する機能がついているので便利と言えば便利
です。
URL | https://www.grammarcheck.net/editor/ |
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特徴 | Free Checkで簡易的な確認作業をしてくれます。Deep Check(詳細確認)は上記のGrammarlyの有料サービスに誘導されます |
使い方 | 直接タイプするか、原文をコピー・ペーストしチェックボタンを押して確認 |
プラットフォーム | オンライン上(各種ブラウザ) |
GrammarCheckの特徴は、
- チェックしたい文章をコピーアンドペーストしボタンを押すだけで瞬時に綴り、文体、文法の改善点を指摘してくれる簡易ツール
- 但し、込み入った文章や丁寧な確認作業が必要なものについてはGrammarlyの使用が推奨されている
です。
URL | http://www.1checker.com/ |
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特徴 | 完全無料 |
使い方 | ソフトをダウンロードし、それぞれのプラットフォームで活用 |
プラットフォーム | Windows、Mac、iod/Android |
このアプリはネットで人気なのであえてこの記事でもふれていますが、私はこのサービスをまったくオススメしません。
(オススメしないのに、1Checkerをこの記事で触れるのはなぜ?と疑問に思われるかも知れません。 私がこのサービスをあえてここで紹介するのは、このアプリを利用することの危険性を啓蒙したいと考えたからです。)
1Checkerの特徴は、
- アプリをダウンロードしてインストールして使う形態
- コピーペーストで確認作業自体は早い
- 受動態や文章のスタイル等についての指摘は期待できない
- 文法や綴りのチェックの精度はGrammarlyに劣る
- おかしな日本語でガイドされる
- ダウンロードしてもインストール出来ない事例多発
- 読み込まれたデータが1checkerのサーバーに転送される(セキュリティ上の問題がある)
です。
やはり、使用にあたってセキュリティ上の問題があると安心して使えませんよね?
中華製のソフトや携帯電話にスパイソフトが入っていることが最近話題になっていましたが、(これがそうかはわかりませんが)疑わしいアプリは使わない方が良いです。
それぞれのサイトで実際に英文のチェックをしてみました
同じ文章を使って、それぞれのサイトで実際に英文のチェックをしてみることにしました。
元々の文章はこちらです。
そして、弊社でプルーフリーディングを行った結果がこちらです。
日本人が書いた文章ですので、冠詞の漏れや文法上のエラーがところどころあります。
*注、黄色になっている箇所は、作者に意図を確認した上で修正するため黄色にマーキングされています。
では、それぞれのアプリの結果を見てみましょう。
(1)Grammarly
Grammarly ではこの様に、5つの改善点が指摘されています。
reallyは特にいらない表現だし、削除することを奨めるとのこと。ごもっともです。
extra curricularでなくてextracurricular、一つの単語だとのこと。その通りです。
trackとtruckの綴りのミスの指摘。 その通りですね。
andの前にコンマを打つようにとのこと。 これは、スタイルの問題ですので、作者の意図を尊重して修正をする必要はありません。
activitiesとofferedの間にスペースが多いということですね。その通りです。
・・・ということで、冠詞漏れ(US schoolの前)、細かな文法ミス(compareは過去形であるべき)、改善点(taking part in、committing to、to become→becomingの変更)の5点で指摘漏れがありましたが8割型、自社がチェックしたのと同じ様な結果になりました。
日常生活で使うなら素晴らしいアプリですね。
(2)SpellCheckPlus
スペルチェック プラスでは、study in USの部分だけ修正する様に指摘されました。
その他は問題無いということですが、弊社の確認でもGrammarly でも問題が確認されてますので、この結果はちょっと・・・。
気を取り直して次にいきましょう。
(3)Reverso
Reversoは1回で600字(600ワードでなく、600文字)しか確認することができません。
修正点の解説はありませんが、優秀な結果がでています。
短いテキストだと使えますね。
ただ、600文字以上の確認をしたり、解説が必要な人にはGrammarly がオススメです。
(4)Ginger
Gingerも同様に短いテキストだけしかチェックできません。 長い文章の場合は何度も確認が必要なのが面倒かな?
US schoolの部分で指摘されたのは良いですが、これを複数系に直す様アドバイスがでています。 この場合、複数形に直すとおかしなことになってしまいます。修正案そのものが間違っています。
truck→trackへの修正は良いですね。
Compare→Comparedの修正も良いです。
うーーーん、無料だから良いのだけど、修正案を採用すると余計におかしなことになるし・・・。
あと、短いテキストしか確認できないのもどうかな?
Grammarlyの方が良い気がします。
(5)GrammarCheck
GrammarCheckにつきましては、スペルのミスの指摘が一切ありませんでした。
ミスがあるのは分かっているので、スペルミスの指摘がないのは残念です。
ここで報告を終えても良いのですが、他にも色々指摘してくれたので一緒に見ていきましょう。
participateという言葉は複雑な表現なのでtake partにした方が良いとのこと。
これは好みの問題ですのでどちらでも良いです。
a variety of→manyに修正とのこと。 これも好みの問題ですのでどちらでも良いです。いや、直さない方がよりインテリジェントな表現なので良いな・・・。
had a chanceにつきましては、Hidden Verbsという指摘事項がでました。
Hidden Verbsの意味が良くわからないので具体的な修正案を見ることにしましょう。
説明がわかりにくいですね。
Hidden Verbsそのものが日本語に無い概念なので説明が難しいですが、動詞が名詞の形をとり、他の動詞と組むことで意味をなす言葉だそうです。
要は”くどい表現”だということです。
ただ、この場合、元々書かれていた英文よりも良い表現が見当たらないので修正の必要はありません。
the importance ofについても同じ様にHidden Verbsと改善点を指摘されましたが、これも直さない方が良いですね。
GrammarCheckのサイトでも細かく見るならGrammarly の使用を推奨していましたけれども、私もその方が良いと思います。
(6)1Checker
1Checkerにつきましてはセキュリティ上の理由から省略いたしました。あしからずごりょうしょうくださいませ。
まとめ:無料英文チェックサイトで信頼性が高いのはどれ?
これらは全て(1Checkerを除いて)素晴らしいサービスだと思いますが、もし、本無料で正確な英文チェックを希望されるならば、Grammarly が最も優れたサービスです。
日記や仲間内のメールのやりとりでスペルや文法の間違いを修正したい程度ならば、Grammarly が良いでしょう。
ただし、Grammarly は、
- 日本語でマニュアルがありませんし、
- 時々、簡単なミスでも指摘することができないですし、
- 完全に文章を修正するならそれ相応の英語力の持ち主であることが必要
と言った理由で、利用者を選びます。
入学願書やネット上にあげるテキスト、そして大切なお客様に提出する重要度の高い英語の書類は、人の手に委ねて確認することをオススメします。
重要度の高い書類を人の手に委ねて確認したい時は↓をクリックしてください!
あなたの書類の重要度と英語力を考慮にいれて、どちらが良いか良く考えて英文の確認作業をなさってくださいね。
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